「なんで?」と「どうしたの?」

気づき

今日は職場である出来事があった。

その出来事を軸に管理者と対話したのでまとめた。

ある出来事とは

「人間性を疑うようなミスをした部下にどう伝えるか」

というものです。

 

1.出来事

同僚Aが「チェック表に記載してあることをやっていれば気付いたこと」

を「チェック表を用いて確認しているにもかかわらず報告をしなかった」

という出来事が起きた。

上司B「また、同僚Aか」

上司C「Bさん!ダメですよ否定したら!」

上司B「そうなんだよ!共感が大事だよね!」

上司C「とくに問い詰めるなんで?はよくないと思います。」

上司B「ああ、そう!最近うちの子にも「なんで!?」って言っちゃうときあるんだけど、聞いても答えてくれないの!」

上司C「あーわかりますわかります。どうしても疑ってかかると問い詰めるようになんで?って言っちゃうんですよね」

上司B「そうそう。だからなんで?って聞くんじゃなくてどうしたの?って相手を気遣うことがまず大切!」

上司C「なるほどね!あ、ちょっと聞いてくださいよ。」

上司B「なになに?」

上司C「今日、かんだになんで○○をリセットしたの?ってきいたら」

上司B「うん」

上司C「リセットしたいからしました!って答えられて「…」ってなりました」

ぼく「ええ…!確かに言ったかもしれない」

上司C「俺が聞きたかったのは、そういう答えじゃないのよ。」

上司B「それはさ。Cがさ、「かんだは本当は△△をリセットするべきところを○○をリセットした」と思って言ったからじゃないの?」

上司C「あー確かに。ちょっとそう思っていました。」

ぼく「すみません。改めて聞くと私の答えはトンチンカンでした。」

上司C「いやいや、電話越しだと前後のやり取りが伝わらないこともあるから、まぁ結果ヨシだ」

上司B「それより同僚Aだ。どうしよう。」

上司C「まずは事実を伝えるべきだと思います」

上司B「拗ねないかな?」

上司C「拗ねちゃうかも…」

上司B「事実を伝えるにしてもまずは相手を気遣うところから入ろうかな」

…その後も対話をしたが、結局答えは出ずにその場の会話は終わりました。

 

2.気づき

この対話を上司たちとしたときに気づいた点をいくつか

・人は「なぜ?」の問いが怖い

私は「なぜ?」の問いに対してそんなに怖い印象を持っていないが、「なぜ?」と問われたときに委縮して理由を言えなくなってしまうことが多い。
”私はそんなに怖くない”と書いたが、今日は怖さに気づいた。
・「なぜ?」と聞いていながら相手の意見を認めないスタンスを持っている
・自分が行動した理由を否定されると自分が否定された気持ちになる。
このコンボは最強にメンタルを削ってくる。でも、これって「なぜ?」が悪いのではなく相手の意見や価値観を認めないのが悪いのでは?

・「なぜ?」の問いに答えはない。

突然ですが、「あなたはなぜ働くのですか?」
「働くのが好きなので」「家族を養うために」「たまたま入った会社でそれなりの待遇で働けているので」「幸せになるため」「誰かの役に立ちたい」「老後を安心して暮らしたい」「みんな働いてるから」「お金のため」「子供のころの夢だった」「本当は働きたくないけど仕方なく」「雇用契約を結んだので」
様々な理由があるはずです。当然、もっと具体的ななぜを投げかければ範囲は狭くなります。でも、なぜという問いに答えはないと思います。
さらに言えば、深堀すれば自分の求める粒度の理由を聞けるはずだと思います。

・コミュニケーションは対話。一発で答えを引き出せると思うな。

たとえば上記の質問でいきなり「幸せになるため」と回答があったとしましょう。
働く→幸せまでの道のりが超絶省略されていますね。幸せとか言い出したらなんでも行ける気がしますね。ありとあらゆる「なぜ」は幸せに行き着くと言っても過言ではないかもしれません。でも、たぶん知りたいところはそこではないはずです。なのでそういう答えが返ってきた場合、「なるほど。幸せになるためなんだね。」といったん認めたうえで「幸せになるためには何が必要だと考えているの?」と、働く~幸せの間を埋めていくことが必要になります。これを対話と私は読んでいます。理由が漠然としていたらその間を埋め、理由が近かったら深堀していく。そもそも質問した段階で求める回答の粒度を指定していないのに一発で求めた粒度の回答が返ってくると思っていはいけない。

・それぞれの個性を引き出せるリーダーは最強

で、対話をしていくと各々の思考の癖がわかる。これを使いこなせる上司ははっきり言って最強。どういう風に強いかというと「適材適所」が使える。孫子の兵法で言うところの「己を知る」という点で、個性を把握し長所を生かす戦術を立てることができれば、敵を倒すことができるというわけである。個性を知る、あるいは本人に自信の個性長所や短所を自覚させることに対話は非常に有効なツールである。

3.今後のアクションプラン

まず、対話って大事

相手の話を聞いたらまず「なるほど」といって相手の考える癖を知る。

以上

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