宇都宮に餃子食いに行こうと思ったら事故って脱臼した話

体験

タイトルのとおりなんですが、先日大落車して脱臼しました。

この記事はその時の経緯と手術まで

1.楽しいソロライド

友人たちと16時頃に宇都宮着を予定していたのでそれに合わせて朝4時に出発しました。

嘘です。

朝5時に目覚めて慌てて準備し5:50ごろ出発しました。

宇都宮までのコースは小菅村→青梅街道→16号→新4号→餃子

獲得1000mで距離が200km程度です。

まぁ10時間ぐらいで着くでしょ。

とこのときは思っていました。このときは…

そうそう、宇都宮といえば茄子ですよ。

茄子~スーツケースの渡り鳥~の舞台になった町です。

というわけで茄子ジャージで向かいます。

paopaoジャージを着て、ルンルン気分で小菅村に向かいます。

途中の道路、トンネルを作っていたのですが、ついに貫通したみたい。

この道車通りすごい少ないけどこのトンネル需要あるのかな…

そこから少し進んで深城ダムでちょっと休憩。

やっぱり、ダムでかくて良いな!

ここはサイクルラックもあってトイレもあるので丁度いいエイドポイントです。

トンネルをいくつか抜けると、小菅村です。

すでにここで900kcalを消費。補給計画ミスりました。

まぁ、この時間に空いている店もないし持っていたデカイ羊羹を食べて先を急ぎます。

奥多摩周遊道路を通り過ぎて青梅街道へ向かいます。

この橋を通ればみんな大好き都民の森ですが、今日はこのまま真っすぐ行って、青梅の方へ抜けます。

青梅街道、トンネル多くてカーブの手前で地面凸凹してるし走りにくいです。

あの殺人道路作った行政は殺人罪で刑務所にぶち込むべきですね。

「自転車乗りが死ぬかもしれないですが、ハンドル操作を誤る自転車乗りの責任」

とか言いそう。いやほんと、まじ殺す気かよ。

途中、トイレに寄ったり。

ここまでコンビニがなさすぎて補給がまともにできなかった。

羊羹とエナジージェリーでなんとか食いつないだけど、久しぶりのコンビニで補給。

せんべいうますぎる。最高すぎる。

青梅街道を抜け16号へ。

車通りも増えるし、曲がるし、信号多いし、16号は鬼門。

荒川らへんで高架に誘導されて、なんか自動車専用道っぽいところに連れて行かれました。

「こわいよー」といいながら300wぐらいで踏まされました。

強制TTが終わって補給。

補給食のベビーカステラをハンドルポーチに突っ込んで漕ぎながら補給するスタイル。

もうすでに3000kcal程度使ってしまっています。

完全に補給不足。

若干固形物を受け付けなくなっている。

エネルギー使いすぎると食欲なくなる。

自転車乗りあるあるだと思う。

それでも、カーボン補給して漕ぎ出すときは

「この先は新4号だし巡航速度上がるぜ!」とワクワクしてました。

あんな物が落ちているとはこのときは知る由もなかった。

真っすぐ伸びる新4号。

広い路肩。

宇都宮まで70km!

「餃子が俺を待っている!」とノリノリで漕ぎます。

まさかあんなことになるとは…

 

2.落車

新四号は落下物が多いことで有名です。

手袋、ボルト、ナット、靴、三角コーンの残骸、ゴム片…

いろいろなものが落ちています。

高速巡航中にそれらに衝撃しタイヤがバーストすればひとたまりもありません。

車の流れも早いのでハンドル操作を誤って車道に出るとtheENDってやつですね。

落下物が多いことは知ってはいたのですが慎重に進もう…とはならずに

「道幅広いド平坦楽しすぎwwww」

と能天気にL3、L4でぶん回してました。

はい、落車しました。

落車の瞬間は一瞬できます。

ええ、ほんとあっけないぐらい一瞬ですよ。

新4号バイパスの本線、跨道橋をパンチャーで登ろうとペダルを回していたら

garmin「vector3の電池減ってきたで」

ぼく「なんの通知?」

とかいって次に前を向いたらそこに回避不可避の鋼材が。

ぼく「ちょ、おまえ、なんでそんなところに落ちてるんだよ」←ブレーキ踏む

当然速度が40km/h程度出ているので間に合わず衝撃。

なんとかバランスを取ろうとしたけどバーストしたタイヤは言うことを聞かず…

「ぐはぁ」

派手に落車。

転がるスマホとgarmin。

転びながら前後輪のタイヤのパンクを認識したぼく「チューブ1本しかもってないから今日はDNFだな。」

落車後は意外と冷静でした。

友人に落車を告げ(DNF連絡)左肩に絶対おかしい違和感を感じたので119。

触ると出っ張りが…

「これはー、、、骨折れたな。」と思った。

GCNの土井ちゃんが鎖骨の骨折しても2週間でトレーニング再開すると言ってたのできっとすぐ治るはず←

肩の出っ張り以外、バイタル等は異常なし。

足と腕にいくつかの擦り傷がありました。

その後、病院に搬送され診断。

肩鎖関節脱臼とのことで、鎖骨が折れたかと思いましたが靭帯が切れていました。

なるほど、腕が上がらないわけだ。

病院では怪我の症状とどうなっているかの説明、保存療法と手術の方法について説明を受けた。

フランクな先生で質問にも気さくに答えてくれました。

とりあえず、鎖骨と肩につながっている靭帯が切れて鎖骨が跳ね上がってしまっているらしい。

そのままでも治るらしいけど鎖骨は跳ね上がったままらしい。

手術して骨を近づけてあげれば靭帯もくっつくとのこと。

地元の病院で手術したいので紹介状を書いてもらいました。

その後は焦っても仕方がないので三角巾で腕吊って餃子。

餃子食いながら、あの落下物はエグい。みたいな話になった。

しょこらいたーはバニーホップ、みんなは早めに気づいたので避けて通ったらしい。

40km/h巡航で進行方向完全に塞いでいる今回のケースならバニーホップが正解だったなぁ。

今回の落車の要因
・ちょうど跨道橋の勾配変化点に落下物があった(見通し不良)
・落下物が殺傷能力Aランク
・落下物が広範囲をカバーしていた
・気付くのが遅れた(サイコンに気を取られた)
・緊急回避を誤った(ブレーキ操作、判断力低下)
・速度が40km/hほど出ていた

上3つは私の課題ではないので、下3つ。

サイコンに気が取られてしまうのは至って良くないと常々思っていたので通知オフにしよう。

緊急回避のミスは判断もあるしスキルが未熟というところもあるのでまずはスキルを磨こう。

あと、糖分不足は判断力にぶるので補給計画は綿密に。

速度は見通し不良のところでは落とそうと心がけるしかないか。

要約すると、「バニーホップの練習しよ」ってことですかね。

まぁ、左腕まともに動かないんですがね、ハハッ!

一瞬の判断ミスで大落車する。

改めて自転車のリスクを認識しました。

宇都宮リベンジまでにはさっとこなせるようにバイクコントロール鍛えよう。

翌日は古賀志でジャパンカップの聖地巡礼。

もちろん古賀志でも餃子。

高橋餃子店、最高にうまかった。

靭帯切れたけど、生きてるし、回復する怪我だし。

「致命傷以外はかすり傷」ってことで✋

色んな人に迷惑かけちゃったけど、これから恩を返すということで頑張るか。

自走してない宇都宮で食べる餃子はノーカン!

また餃子ライドリベンジしないと…

それまでにバニーホップをマスターするぞ!

 

3.手術

肩鎖関節脱臼の手術はワイヤーと糸で鎖骨を肩に固定します。

そうすることで切れた靭帯が近づいてほぼ元の位置で繋がるようにする術式、らしいです。

先生「今日手術して、明日退院できますよ。」

ぼく「まじすか。やります。」

看護婦さん「今から何も食べないでください」

朝、プロテインをいっぱい飲んだだけのぼく「えっ!」

手術と入院の準備を済ませる。

入院に必要な物を持ってきてくれたぽょの優しさと行ったら…

神。

ここまで送ってくれたり、なんだかんやしてくれたぽょ。ありがてぇ。

手術は全身麻酔でやりました。

全身麻酔やばいっすね。一瞬で意識飛びますね。

あと目覚めたときの、だるさ半端ないですね。

その日は一日絶食。

肩は痛いし、空腹は一周回って気持ち悪いし。

ぼく「つーか、これ、絶対明日退院できないやつだろ」

ってぐらい、痛かったです。

実際痛みが落ち着いたのは入院三日目だったし。

入院中、一番つらいのは病院食にタンパク質が圧倒的に足りてないこと。

「何だ、病院って傷治すところじゃないのか!!傷治す気ないだろ。肉はタンパク質でできてんだよ!!」

と、普段PFCを気にする私はツッコミを入れたくなりました。

まぁ、今は手術も終わってとにかく傷を治すことに専念。

会社の同僚にプロテインの差し入れをお願いした←

 

4.まとめ

落車を防ぐポイント

  1. 補給はしっかり、計画的に(カーボンしっかり取ろう)
  2. パワーが出るようになって巡航速度が上がったらバイクコントロールスキルを磨こう
  3. garminは黙らせよう
  4. 道路には殺傷能力Aランクの落下物は存在する
  5. 特に夜間走行は気をつけよう(見通し距離が短くなる)
  6. ヘルメットはかぶろう

落車後のポイント

  1. すぐに安全な場所へ
  2. 救急車をよぶ
  3. 保険会社へ連絡
  4. さっさとDNFを決断しよう
  5. 手術・入院は色々準備が必要
  6. 退院できる日数は多目に見ておく
  7. 病院食はプロテインが少ない。持参したほうが吉。
  8. 事故ったら見えやプライドを捨てて友人と家族に甘えよう

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